洗濯板状にデコボコした爪の原因
こんばんは、河内長野市のネイルサロンI☆NAILのaiです。
今日ご紹介する画像は少し衝撃的かもしれません。
以前のブログで何度かご紹介したことのある、爪甲横溝のお客様ですが、今までで一番痛々しい状態だと思います。
爪甲横溝とは、表面に洗濯板状にデコボコがある爪のことです。
原因は様々で、多くがいじり癖だと思いますが、ストレスであったり、皮膚疾患、栄養障害、薬剤の影響、また慢性的な疾患によって引き起こることもありますので、一度皮膚科や内科で診てもらってください。
私が見せていただくのは、いじり癖による爪甲横溝です。
いじっていることさえ自分では気付かず、家族や友人に指摘され初めて知るということもあります。
どこをいじっているのか?
爪の根元、甘皮あたりや、その周辺です。
爪の根元の少し下に爪母(ネイルマトリクス)という爪が出来る工場のようなものがありますが、爪母は甘皮に守られています。
甘皮って伸びていると油分水分を奪って爪を乾燥させてしまい、カラーを塗るときなんかも伸びてガタついてると不恰好で邪魔で厄介なんですけど、甘皮をいじって爪から剥がしすぎると、異物や細菌が入り炎症をおこし、正常な爪が作られなくなったりします。
伸びすぎても無さすぎてもダメという、中々ややこしい存在の甘皮ですが、重要な役割をはたしているのです。
トラブルネイルbefore
今回はご本人ではなく、お母様から問い合わせのメールをいただきました。
というのも、ご本人は中学生。
「中学二年生の娘の手です。物心ついたときから爪の付け根など触っているようで、5年以上もこの状態です。数件皮膚科をまわってみても、消毒やクリームを出され、様子を見るように言われるだけで、何も変わりませんでした。ネットで調べて、娘の爪に似た指の方の写真を見つけて、ここならなおせるかもしれない!と思い、連絡させていただいています。なおりますか?」
とメッセージくださいました。
そして、添付された画像がこちら。
爪表面の凹凸、がたつき、変色もありますが、気になるのはやはり爪回りの荒れ、ささくれです。
あちらこちらに出血の後が。
中学生と言えばまだ子供ですよね。
なのにお友だちの前では恥ずかしくて、毎日手を隠しているそうです。
うぅ、胸が痛い…
「4人兄弟の一番上で、この子には色々と我慢させてきていると思う。いじるのはそういうことが原因かも。」
と、お母様はおっしゃっていました。
御夫婦で、この指をなおすことが最優先、遠くても頑張って通うと意気込んでらっしゃいました。
というのも、初めて来られてから分かったのですが、ご自宅はかなりの遠方。
滋賀県の彦根の方から、片道4時間かけて電車でお越しくださいました(゜ロ゜;
施術後はお母様が「触ってもらって嬉しい。今まで何もしてもらえなかったから、何かしてもらえただけで嬉しい」と、喜んでくださいました。
ご本人はもちろんですが、ご両親も悩んでらっしゃったんだなーと思うと、またまた胸が痛い…
通常のジェルネイルは、I☆NAILでは、中学生への施術はお断りしています。
まだまだ成長途中の爪には、負担がかかるのでオススメできません。
しかし、トラブルネイルの場合は別です。
状態を見せていただいてから、可能であれば施術しますし、まだ無理だと判断させていただくこともあります。
小学生のお母様からお問い合わせをいただくこともありますが、申し訳ありませんが、小学生には負担がかかりすぎてしまいますので、お断りさせていただいております。
before→after
それではafter画像を見ていただきましょう。
遠方からはるばる本当に頑張って通ってくださいました。
いかがでしょうか?
かなりキレイになりました。
残念ながら、表面のおうとつは少し残っています。
気を付けていても無意識にいじってしまうことがあるそうで、気付く度にお母様が声をかけていたそうですが、学校で触ってしまうと無理ですもんね。
大人でもすぐになおせる癖ではないので、子どもならなおさら。
しかしこの状態なら、お友だちの前で手を出しても恥ずかしくないですね。
これでご卒業ですが、これからも少しいじってしまうことがあっても、今まで通りこまめにケアをすれば、元に戻ることはありませんので、お家でのホームケア頑張ってくださいね。
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